「百聞は一見にしかず」の真相

豆知識

「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、一つの物事を見た方が、何度も聞いた方よりも効果的であるとされています。しかし、この言葉の元々の意味は、実は少し違うと言われています。

元々の言葉は「目は千の言葉に勝る」というものでした。つまり、人々が話す言葉よりも、実際に見たものの方が良く理解できるという意味が込められていました。

そして、この言葉が「百聞は一見にしかず」という形で変化したのは、江戸時代に出版された『諺語集成』という本に掲載されたことが影響しています。この本が全国的に広まったことで、「百聞は一見にしかず」という言葉が広く知られるようになったのです。

雑学

一方で、ある調査によると、実際には「根拠のない常識」として広まった可能性があるとも言われています。調査によれば、この言葉が最初に登場した文章は見つかっていないため、元々の意味が何だったのか、はっきりとわかっていないのです。

しかし、この言葉が日本で広く知られるようになった結果、実際にどんなものであっても、実物を見ることが大切だという認識が広まったのは事実です。

つまり、この言葉自体がどのように変化・発展してきたにせよ、その結果として人々が過去よりも自分自身で物事を確認するようになったという結果をもたらしたことは事実であり、広く知られた名言の一つとして今日でも愛されています。

【参考文献】
「百聞は一見に如かず」はなぜできたのか(https://www.news-postseven.com/archives/20201230_1626681.html)
百聞は一見にしかずは実は元々目は千の言葉に勝るだった(https://gigazine.net/news/20151127-hyakubun-oneken/)
「百聞は一見にしかず」は言葉自体が常識となった「根本のない常識」だった！(http://saru-cha.hatenablog.com/entry/2017/05/27/094623)