背中のヒョウ柄という理由
もともとキリンという動物は、アフリカのサバンナに暮らす哺乳類で、中でも驚くほど長い首が特徴的です。その長い首に似たシルエットをした建物を建てる際、19世紀末に西洋で流行した和風建築様式の一つである「京風モチーフ」が影響を与えました。この「京風モチーフ」においては、動物の中でも特に長い首を持つキリンがモチーフとして採用され、それがキリンビールのイメージにもなりました。また、キリンといえば背中にシマウマのようなヒョウ柄がありますが、この模様も京風モチーフの一つで、キリンという名前のイメージになったとされています。
膝にまで染み込んだ赤い液体
キリンビールの広告において、対象を「苦手なものがある人はいない」として、キリンビールと比較するという設定で、「キリンが赤い液体を膝まで染み込ませるまで飲んでしまう」というシチュエーションがあることは有名ですが、その由来はどこからきているのでしょうか。調べてみると、1969年に放送された、松田優作主演の映画『野獣死すべし』の中で、キリンビールの青缶が登場し、「飲んでやるぜ、せるさん。膝までビールが流れてくるまで」というセリフが出てきます。このセリフが、広告として使用されたことにより、広く知られるようになったとされています。
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