喜怒哀楽の「楽」は、本来は笑う以外にも様々な感情を表していた

喜怒哀楽が表す感情

喜怒哀楽は、人間が持つ4つの基本的な感情を表す言葉です。

喜：嬉しい、うれしい、楽しいなどの良い感情を表します。

怒：怒っている、腹が立つ、イライラするなどの嫌な感情を表します。

哀：悲しい、寂しい、切ないなどの悲しい感情を表します。

楽：楽しい、面白い、おもしろいなど、喜怒哀とは逆に、良い感情を表します。

「楽」が表す感情の多様性

「楽」は現在では、主に「笑うことが楽しい」という意味で使われますが、本来はその他の感情も含めて使われていました。

例えば、日本の古典文学である『源氏物語』には「楽（たのし）みが尽きない」という表現がありますが、この「楽」とは「心地よさ」や「快感」という意味で使われていました。

また、江戸時代の浮世絵である「喜怒哀楽八段顔（きどあいらくやくだんがお）」という作品では、喜怒哀と同様に「楽」も8種類の表情として描かれています。

まとめ

喜怒哀楽の「楽」は、現在では主に笑うことを表す言葉として使われていますが、本来はその他の感情も含めて使われていたことがわかりました。

日本の古典文学や浮世絵など、古くから「楽」が表す感情の多様性が描かれている作品もあるため、感情表現についての理解を深める上で興味深い事実です。