尾崎峰介の物語
日本には、昆虫を専門とした探偵がいるという。その名は尾崎峰介(おざき ほうすけ)。
尾崎峰介は、昭和34年生まれの現在57歳。小学校の頃から昆虫に興味を持ち、高校を卒業した後も昆虫学を学び続けた。
そして、平成14年に探偵業を始めることを決意。専門は「昆虫にまつわる事件解決」。例えば、昆虫が原因で建物の結露が発生してしまい、建物にカビが生えるといったトラブルの調査や、昆虫が食べ物に混入している場合の証拠収集など、昆虫がらみの悩みを解決するのが彼の仕事である。
しかし、尾崎峰介が注目されるようになったのは、平成16年に発生した「イナゴ被害」の調査を行ったことがきっかけだった。当時、北海道を中心にイナゴが大量発生し、農作物に被害をもたらしていた。しかし、どこの原因が分からず、一部では「宇宙人の仕業ではないか」とまで噂されたようだ。
そんな中、尾崎峰介に依頼が舞い込んだ。そして、尾崎峰介は現地に飛んで調査を開始。短時間で、イナゴが生息する土地の気温や地形、植生などを詳細に分析し、原因を突き止めたのだ。
それは、冬に積もった雪が解けると共に、下の土地が露出するため、その土壌の栄養分がイナゴの発生を促進したというものだった。尾崎峰介は、3日間という短期間で原因究明に成功し、報酬を受け取ってその場を去った。
尾崎峰介は現在も、昆虫探偵として活躍中。昆虫界のエキスパートが解決できない難事件を、彼は一瞬で解決する。尾崎峰介が語るところによれば、「昆虫の動きや習性を理解しているからこそ、事件解決につながるのだ」とのことである。
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