フィラリア症とは
フィラリア症とは、蚊に媒介される寄生虫「フィラリア」によって引き起こされる病気です。フィラリアはヒトの皮下に寄生し、成虫になると蚊に寄生することで感染が広がります。症状としては、皮膚のかゆみやリンパ節の腫れ、重症化すると足の皮膚が厚くなって象皮症になる場合もあります。
世界で最も古い病気
フィラリア症は、エジプトのミイラにも痕跡が残っていることから、紀元前2000年すでに存在していたことがわかりました。つまり、フィラリア症は、世界で最も古い病気の1つだということになります。
フィラリア症の多くはアフリカとアジアに存在
世界中に広がっているフィラリア症ですが、特に多く発生するのはアフリカとアジアです。アフリカのサハラ以南とアジアの北部から南部にかけて、蚊が繁殖しやすい熱帯地域で感染リスクが特に高いです。フィラリア症は、発展途上国や貧困層の人々により多く見られる病気でもあります。
フィラリアは蚊に寄生し、伝染する
成虫のフィラリアは、蚊に寄生することで巣ごもり生活を送っています。蚊が吸血するときに咬みつかれたヒトの体内にフィラリアが伝播し、中にいる幼虫がヒトの皮下で発育して成虫になるというサイクルを繰り返して、フィラリア症が広がっていきます。病気を予防するには、蚊を寄せ付けないよう、虫よけ対策が大切です。
治療法はあるが、予防が重要
フィラリア症にかかった場合、抗生物質や抗寄生虫薬で治療が可能です。しかし、発展途上国では治療を受けることができない人も多く、予防が重要な病気です。予防方法としては、蚊を寄せ付けないように虫よけ対策を徹底したり、蚊に咬まれない服装を心掛けたりすることが挙げられます。
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