世界中にある「鼻歌」という文化

鼻歌とは？

鼻歌とは、口を開けずに鼻だけで音を出す歌唱法です。世界中に存在する文化で、名称や歌唱方法が異なっています。

鼻歌の中でもっともよく知られたのが、日本の「鼻唄（はなうた）」です。舞台芸術である「歌舞伎」では、芝居の休憩時間に音響がなかったため、演者が鼻唄を歌い、休憩時間を繋いだと言われています。日本以外の国でも、似たような歌唱法を見ることができます。

アフリカには、「ムビラ」と呼ばれる鼻歌の文化があります。ムビラは、音楽用の共鳴体を持たない音で構成され、音楽隊の中でリズムを作っています。

インドには、伝統曲「バルタランガデシカ・カルナティック」において、鼻歌が取り入れられています。この曲では、フルートによる旋律と、鼻歌によるハーモニーが構成されており、ハーモニーを鼻で歌い、フルートの旋律と混ぜ合わせることで音楽的に見事な効果を生み出しました。

鼻歌は、世界中に存在する文化であり、名称や歌唱方法が異なります。日本の「鼻唄」をはじめ、アフリカの「ムビラ」、インドの「バルタランガデシカ・カルナティック」など様々な鼻歌文化があります。