ヒトの体内には微生物が多数生息している

ヒトの身体に付着する微生物

ヒトの体表や、皮膚、口腔、眼球、消化器官などに付着する微生物は様々で、細菌、真菌、ウイルスや寄生虫などが含まれています。

ヒトに必要な腸内細菌

腸内細菌は、腸内で生息する細菌のことで、ヒトの健康に非常に大切です。腸内には約1000種類以上の腸内細菌の群集が生息しており、その中には便秘や下痢、アレルギー、肥満、糖尿病、がんなどに影響を与える細菌も存在しています。

ヒトの皮膚に生息する細菌が互いに影響を与える

ヒトの皮膚上には、細菌が多く生息していますが、その中でも特にニオイを発生させる原因となる発酵菌や分解菌などによって、皮膚や汗に異常が生じると、それが別の細菌の増殖に影響を与えることが報告されています。

ヒトの口腔内には、緑膿菌や歯周炎菌など有害な細菌も存在する

ヒトの口腔内に存在する細菌には、酸を生成する細菌、歯垢を生成する菌、臭いを生成する細菌などが含まれますが、その中には悪臭や虫歯、歯周病、口内炎などを引き起こす可能性のある細菌も存在しています。

ヒトの皮膚に生息する常在菌が実は多くの人に存在しないことが判明

従来、ヒトの皮膚に常在する菌とされていたStaphylococcus epidermidisは、意外にも55%程度の人に存在しないことが分かりました。この真菌は、人体に付着している菌の中でもっとも優勢な菌の一つで、免疫機能やアレルギー症状にも影響を及ぼすといわれています。


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