世界で最も高い山の測量とは?

背景

 世界でも有数の高峰、エベレスト山。山頂の標高は8,848mで、世界でもっとも高く、冒険家たちの憧れとなっています。しかしこの高さも科学技術によって脅かされているのです。なぜなら、現在の測量値が正確なものである保証がないからです。

エベレスト山の測量の歴史

 エベレスト山の最初の測量は、19世紀初頭にイギリスの測量技師、ジョージ・エベレストによって行われました。彼が測定した標高は、当初29,002フィート(約8,840m)でしたが、その後、20世紀初頭にインドとネパールの測量士たちが再調査を行い、標高を8,848mと修正しました。

現在の測量技術

 現代の技術を用いると、エベレスト山の標高は、より正確に測定することができます。2005年には、アメリカの国家地球空間情報局の測量家が、GPS(衛星測位システム)とレーザー測距器を使用して、8,848.13mというより正確な標高を測定しました。さらに、2020年、ネパールと中国の地図製作科学研究所が合同でエベレスト山の測量を行い、新たに8,848.86mという標高を報告しました。これは、2005年の測定値より0.73m高く、最新の測量値となっています。

まとめ

 エベレスト山の標高の測定は、科学技術の進歩によってより正確になっています。しかし、この山の大自然と対峙する冒険家たちにとっては、測量値の正確さよりも、天候や装備など様々な課題を克服して登頂することが求められます。


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