考古学者たちが出土した料理
2009年にイスラエルで行われた考古学調査によって、世界最古の「おいしい」という評価を受けた料理が見つかった。
出土したのは、紀元前7世紀頃のアッシリア王国(現在のイラク北部)で作られた松の実を使った肉の煮込み料理「クイ」である。
クイの作り方と味
クイは、豚肉や羊肉、牛肉などの肉と松の実、ワイン、香辛料を煮込んで作られる。
現代風のシチューに似ているが、当時のクイはグラム玉子のような球形の器に入れられていたと考えられている。
また、クイは当時の人々から「おいしい」という評価を受け、色々な肉と材料を使ったバリエーションがあったとされている。
最古の味を再現
クイを再現した試食会が行われた際には、「クイが完璧なバランスの料理で、味わいも驚くべきものだった」と、調査チームの一員がコメントしている。
世界中で多様化した食文化の始まりとなったこのクイは、現代でも再現して楽しめる料理として、一部のレストランで提供されている。
コメントを残す