日本語の「は」は意外と特別なパーティクル

「は」と「が」の違い

日本語を学ぶ外国人にとって、最もややこしいとも言われるのが、「は」と「が」という2つのパーティクルです。「は」や「が」を使うことで、文の主語や目的語などの意味を表現することができます。しかし、この2つのパーティクルの使い分けがとても難しいです。一般的に言われているのは、「は」は強調的な主題を示すのに使われ、「が」は暗黙的な主題を示すのに使われるということです。

例えば、次の2つの文を比較してみましょう。

「私は学生です」
「私が学生です」

一見すると、意味は同じように思えますが、実は微妙に違います。「は」を使った場合、「私」が主題であり、その中で「学生」であることを強調する意味があります。「が」を使った場合、「私」は暗黙の主題であり、その中で「学生」であることが重要さになります。

「は」の歴史

しかし、「は」は今でも意外な使い方があります。それは、「は」が古文で使われていた「葉」という漢字から来ていることです。古代日本語では、名詞の後に「ハ」と「ヲ」というパーティクルを使っていました。しかし、平安時代になると、「ハ」が「葉」という漢字で表されるようになりました。そして、江戸時代に入ると、「葉」という漢字が「ハ」という発音で呼ばれるようになり、今の「は」になったと言われています。

「は」が使われない方言

また、意外なことに、日本の方言によっては、「は」が使われないことがあります。例えば、北海道では「私が学生だ」と言う人が多く、「私は学生だ」という人はあまりいません。また、沖縄県の方言では、「が」は「は」とほぼ同じような意味で使われています。

まとめ

これまで、「は」という日本語のパーティクルが持つ様々な特徴を見てきました。日本語を学ぶ外国人にとって、最もややこしいとも言われる「は」と「が」ですが、少しずつ理解することができるようになれば、日本語を上手に使いこなすことができるでしょう。


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