サハラ砂漠には類まれなる漢字が存在する

サハラ砂漠の漢字とは

サハラ砂漠には、砂漠に住むトゥアレグ族の人々が使う独特な文字が存在します。この文字を「タイフィナグ文字」といいます。

タイフィナグ文字は、紀元前1世紀から使用され、現在も使われています。この文字は、縦書きで書かれます。また、アラビア語などと同様に、右から左に読み進みます。

タイフィナグ文字の形状は、鋭い角度を持った直線的なものが多いです。これは、タイフィナグ文字が砂漠で使われることを考慮して、筆記用具が限られていたためとされています。

タイフィナグ文字は、文字そのものに意味があります。タイフィナグ文字の形状を見るだけで、様々な情報を得ることができます。

例えば、「/」は「水」、「V」は「鳥」、「ⵏ」は「人間」を表します。これらを組み合わせることで、トゥアレグ族の人々は、砂漠に住む動植物や地形、方角などを表現することができるのです。

現代では、タイフィナグ文字はベルベル人の文化遺産として、UNESCOの世界無形文化遺産にも登録されています。