ゴムの歴史

自然由来の素材から合成材料へ

ゴムは古代から使用されてきた素材で、メソアメリカで発明された「ゴムボール」が初めての使用例と言われています。しかし、当時使用されたゴムは自然由来のもので、熱帯アメリカ原産のツタンカラグワという植物から取られた樹液を原料としていました。

その後、18世紀に入り、ヨーロッパでゴムが注目されるようになりました。しかし、ゴムは南米だけで手に入れることができ、長期間輸送することができなかったため、靴底やガスケットなどに使用されるなど限られた用途にとどまっていました。

そこで、19世紀に入って人工的にゴムを合成する技術が開発され、より安定した品質や量産性が実現されました。現在、ゴムは合成ゴムが一般的に使用される素材となり、タイヤやシートベルト、スポーツ用品など多岐にわたる用途に使用されています。

ゴム製品の耐用年数は、製造時期や材質・保管状態によって異なります。例えばタイヤの場合、使用頻度や使用環境にもよりますが、約5〜6年程度が目安とされています。

また、ゴム製品には「ゴムの老化」という現象があります。ゴムは長期間使用しない場合にも徐々に劣化してしまい、弾力性や耐久性が低下していきます。そのため、長期間保管したゴム製品は特に取扱いに注意が必要です。

ゴム印鑑は版染めという製法で作られています。版染めとは、図案を専用の紙に印刷し、それをゴムに接着することで図案を転写する製法です。

ゴム印鑑の封印力には、版染め時の版の密度や深さ、面積によって異なります。また、ゴム自体の硬度や素材によっても封印力は異なります。特に、押印する対象の紙質や素材によっても封印力は変わってくるため、使用目的に合わせて適切なゴム印鑑を選ぶ必要があります。