江戸時代の「オペラハウス」? 歌舞伎座の暴利経営

歌舞伎座とは?

歌舞伎座とは、歌舞伎の公演を行う劇場のことです。江戸時代に誕生し、現在も日本を代表する劇場の1つとして、国内外から多くの人々が訪れています。

歌舞伎座の名前の由来

歌舞伎座の名前は、歌舞伎という芸能形態にちなんでいます。歌舞伎は、元々は「歌舞妓」と呼ばれる女性が主役を務めた、歌や踊りのある芝居でした。やがて、男性の役者も出演するようになり、現在の歌舞伎が形成されました。

歌舞伎座の暴利経営

歌舞伎座は、外国人が想像するような日本の伝統的な劇場だけでなく、江戸時代には「オペラハウス」としても知られていました。なぜなら、歌舞伎座は贅沢さを競う興行師たちの政略のもと、高額な入場料を設定して、身分が高い人たちに向けた娯楽の場として栄えたからです。

当時の武士や商人にとって、歌舞伎座に足を運ぶことは一種のステータスであり、それを利用した興行師たちは、幕末期にはとんでもない暴利をあげることが可能でした。事実、安政6年(1859年)の「御城代茶屋騒動」では、入場券1枚あたり21両という高額な値段で販売されたにもかかわらず、販売が完売してしまったという記録が残されています。


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