背景
南極大陸の表面高度が、現在の地球温暖化の影響で上昇していることが、NASAが行った衛星観測で明らかになりました。南極氷床の減少により、海面上昇が懸念されていますが、南極大陸の地殻が上昇することで、海面上昇を抑える効果があるとされています。
詳細
南極大陸は、約9割が氷に覆われた氷層となっています。氷床は、氷が上に積もっていくことで成長していきますが、その反面、氷が溶けていくことで縮小していきます。地球温暖化の影響で、南極氷床の融解が進むことで海面上昇が懸念されていますが、この現象がさらに進んだ場合、海面上昇に加えて、大量の淡水が海に流れ込むことで、生態系や気候に大きな影響を及ぼす可能性があります。
そうした中、NASAは、2018年10月に南極大陸の表面高度を測定するための衛星を打ち上げました。その結果、南極大陸の地殻が上昇していることが明らかになりました。南極氷床の融解に伴い、氷の重さが減少することで、地殻が上がっていると考えられています。
この現象は、南極大陸の底部にあるマントルの温度や密度の変化が影響しているとされています。南極氷床が融解し、重さが減少することで、マントルが上昇し、地殻が上がっていると考えられています。
まとめ
地球温暖化の影響で、南極氷床が融解し、海面上昇が懸念されていますが、この現象が進行しても、南極大陸の地殻が上昇することで、海面上昇を抑えることができる可能性があります。NASAの衛星観測により明らかになった南極大陸の地殻の上昇現象は、南極氷床の融解によって引き起こされる地球の物理現象の1つです。
コメントを残す