豆知識1:小説の主人公、ジェローム・キーセーのモデル
1940年代に発表された米国の小説「ジェローム・キーセーの逆襲」。主人公のジェローム・キーセーは、意外にも実在する人物をモデルにして作られたと言われています。
その人物とは、当時の著名な推理小説作家・ジョン・ディクスン・カーです。キーセー同様に、カーも推理小説に精通していたことや、著作家としての自信が非常に強かったとされています。
豆知識2:犯人の謎解きは実在の事件に基づいている
また、「ジェローム・キーセーの逆襲」のストーリーの中でも重要な位置を占めるのが、犯人の謎解きに関する部分です。
実は、この部分は実在する事件に基づいていると言われています。それは、1920年代に発生した「ロスチャイルド銀行強盗事件」という事件です。
この事件は、一団の強盗犯たちがロスチャイルド銀行に押し入り、貴重な装飾品などを奪って逃走したものです。犯人たちは何も残さずに完全に消え、未解決事件となりました。
「ジェローム・キーセーの逆襲」の謎解きの中にも、この「ロスチャイルド銀行強盗事件」にちなんだヒントが散りばめられており、作者の巧みな構成力がうかがえます。
豆知識3:映画化された「ジェローム・キーセーの逆襲」の変更点
1965年には、この小説が映画化されました。しかし、原作と異なる点もいくつかあるようです。
例えば、原作ではジェローム・キーセーは未婚の男性として描かれていたのに対し、映画版では既婚者という設定に変更されました。また、犯人の正体に関する部分にも変更が加えられたようです。
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