「ユートピア」という言葉の由来は?

ユートピアとは?

ユートピアとは、理想的な社会や世界のことであり、全てが完璧であるとされる場所を意味する言葉です。

ユートピアの由来は?

「ユートピア」という言葉は、16世紀の英国の法律家、トマス・モアによって生み出されました。

彼が1516年に発表した小説『ユートピア』で、主人公が辿り着いたとされる理想郷の名前が「ユートピア」であったことが由来となっています。

なぜ「ユートピア」なのか?

「ユートピア」の語源は、ギリシャ語の「ou」(ない)と「topos」(場所)からきており、「存在しない場所」という意味があります。

一方で、英語の「Eutopia」とは「幸福な場所」という意味もあるため、この二つの意味が組み合わさり、完璧な社会や理想郷というイメージが定着したと言われています。

ユートピアをテーマにした作品

モアの『ユートピア』に始まり、次のような作品があります。

・トマス・ホッブズ『リヴァタン』

17世紀に書かれた社会契約論で、期待された完璧な社会の失敗を描いています。

・ジョナサン・スウィフト『ガリヴァー旅行記』

18世紀に出版されたファンタジー小説。主人公が辿り着く様々な「国」が、それぞれユートピア的な側面を持っています。

・アルドス・ハックスリー『美醜の社会』

20世紀に出版された小説。美しい者しか生き残れない理想郷が描かれています。


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