お茶漬けは元々薬味だった!?

豆知識1:お茶漬けの歴史

お茶漬けは、ご飯とお茶を合わせた日本の食文化です。実は、お茶漬けは300年以上も前にすでに存在していました。江戸時代の薬草学者、荻生徂徠(おぎゅう・さらい)が『徂徠先生伝』の中で、「新穀(しんこく=新しい米)を炊いて、茶漬をして食うことがある」と書いています。つまり、お茶漬けは元々薬味として、薬草を入れたご飯に漬けて食べたことが起源だったのです。

豆知識2:海苔と鰹節は昔はなかった?!

現在のお茶漬けには、海苔や鰹節が欠かせないと思われていますが、実は江戸時代から明治時代の半ばまで、海苔や鰹節を使わなかったそうです。代わりに薬味に大根おろしや金時草(きんとさお)などが用いられていました。

豆知識3:名前の由来は?

「お茶漬け」は漢字で「茶漬(ちゃづけ)」と書きますが、この「茶」はお茶のことではありません。元々は「茶爪(ちゃつま)」と書いて、「茶」は薬味、爪は鮭などの身を指していました。江戸時代後期に「茶爪」を「茶漬」に改めることになり、現在の呼び方になったそうです。


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