ボタンの数の歴史
衣服のボタンの数は、今日では女性のブラウスやドレスなどで、7,9,11個が一般的です。男性のシャツでも数が数えられることがありますが、通常、偶数の数が使われています。なぜ奇数のボタンが多いのでしょうか?
ボタンの歴史を見てみると、中世のヨーロッパで、衣服にボタンを使うようになりました。当時は、ボタンは実用的なものとして、フードやマント、コート、チュニックの留め具として使用されていました。その後、ルネサンス時代に衣服の美しさを求めるようになった時期に、ボタンの装飾性が高められるようになり、ボタンの数が増えました。
下着とドレスの違い
しかし、奇数のボタンがカジュアルな衣服、特に女性のブラウスやドレスに使われるようになった理由には、実用面があります。ドレスやブラウスは、下着と違って頻繁に脱着されます。そのため、背中にあるボタンが中央にズレたり、ずり落ちたりしないよう、縫製技術を駆使してボタンを取り付ける必要があります。
そこで、奇数のボタンを使うことで、真ん中にあるボタンが上にズレ落ちにくくなるのです。また、偶数の場合、真ん中にあるボタンを留めても、左右のボタンが均等にならない場合があり、見た目が悪くなってしまいます。
まとめ
衣服のボタンの数が奇数になるのは、実用的な理由からであることがわかりました。また、ドレスやブラウスのように脱着が頻繁な衣服においては、奇数のボタンを使うことで美しさと機能性を兼ね備えた縫製が求められることがわかりました。
参考文献:「ボタンの数が多い?
なぜボタンの数は奇数が多く、並べ方は重要だった?」
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