ペンギンは水泳できるが、鳥では唯一体が水に沈む

起源と進化

ペンギンの起源は新生代第三紀の始めに遡ります。その当時、南極周辺は温暖な気候だったため、巨大なペンギンが生息していました。しかし、気候が寒冷化するにつれ、小型化へと進化していきました。現在のペンギンは、その中でも体重が最も軽い種類であり、体重も2kg前後と小型化したものが多いです。

水温による浮力の変化

ペンギンは、油脂が豊富な羽毛が水をはじいて空気を含んだ袋状になり、浮力を増すようになっています。しかし、水温が4℃以下になると油脂が固まり、袋状になった羽毛の浮力がおとろえます。そのため、水温が低下するとペンギンの潜水時間は長くなります。

降り積もる雪が問題

ペンギンが巣作りをする際に、足で巣を掘ることがあります。しかし、雪が深く積もると、その雪で巣が埋まってしまい、ペンギンの巣作りが困難になってしまいます。そのため、雪の量が多いときはペンギンが減少する原因にもなることがあるのです。

寒冷な地域でも産卵する理由

ペンギンは寒冷な地域で生息しますが、身体に厚い脂肪層をもつため、体温を保ちやすいといわれています。また、産卵期に入ると、ペンギンは足元を温めるために陣地を固め、巣の周辺を30℃程度に保つようにします。そのため、ペンギンが住む地域が寒冷でも、幼体を育てるのに十分な条件を整えているため繁殖成功率は高くなるのです。

以上が、ペンギンに関する豆知識・雑学でした。


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