意味
「抜け殻」とは、何かの役に立たなくなって残ったもの、空虚な状態や動物がぬけがらのようになった状態を表す言葉です。
由来
「抜け殻」という言葉は、元来は「蝉の抜け殻」という表現から始まりました。蝉は成長するために幼虫から成虫に変態する際、皮膚を脱ぎ捨て、その皮膚が薄殻のようになります。これが蝉の「抜け殻」です。
この蝉の抜け殻が、転じて生物が成長・変化する際に身に着ける「殻」という概念から、社会的な立場や役割を持った人物がその役割を終えて、空虚な状態になったり、実体を失ったりする「抜け殻」のような状態を表すようになりました。
豆知識
「蝉の抜け殻」が表すように、蝉の幼虫は地中で3〜17年を過ごしますが、成虫としてはわずか1〜3週間しか生きられないため、生きるためのすべてをその短い期間でやり遂げるため、日にち単位で成長・変化することができます。この進化の過程が興味深いですね。
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