蟻の食欲は人間の10倍強い？

蟻が何を食べるのか？

蟻は、甘い物、蜜、果物、種子、植物の葉、昆虫の死骸、などを好んで食べます。また、蟻が飼育しているアブラムシの分泌液も大好物です。アブラムシには「ミツバチアブラムシ」という種類もいて、その分泌液は人間も食べることができる「はちみつ」に似た甘味があります。

人間が満腹になると「もう食べたくない」と感じるのに対して、蟻はいつでも食べ続けることができます。その理由は、蟻が必要な栄養素を自分自身が持ち合わせていないためです。

蟻は、消化をすることで栄養素を摂取しています。しかし、蟻の消化器官は小さいため、消化を完了するためには多くの食物を必要とします。そのため、蟻は栄養素をたくさん摂取することが必要であり、強い食欲を持っているのです。

蟻の食欲を測定するためには、特殊な実験が必要です。例えば、「食物の量/蟻の体重の比率」を測定する方法があります。蟻に食物を与え、それを完食するまで待ち、その食物の重さと蟻の体重を測定します。これを繰り返すことで、蟻の食欲を測定することができます。

また、「キャンドルジャー法」という方法もあります。この方法では、蟻が飼育しているアブラムシの分泌液を液体窒素で凍らせ、生成された水分を測定します。この水分量から、蟻がアブラムシ分泌液を摂取した量を測定することができます。

いずれの方法でも、蟻の食欲が非常に強いことが分かります。そのため、蟻は協力体制を築いて餌を集めることができる生物として知られています。