差別されていた鳥たち

ペリカン

かつて船乗りたちからは、盗むことのできる口を持っているため「盗人鳥」と呼ばれ、飼育動物として人気があるが、野生のペリカンは汚い鳥とされ、川や沼地の近くに住む貧しい人たちは鳥の夜鳴きに悩まされ、ペリカンは矢を向けられることもあった。

フクロウ

日本では「不吉な鳥」とされ、神社仏閣の彫刻などでは描かれることは少ないが、実は農家からは「田守」と称され、害虫を取り除く役割を果たしていた。

コウノトリ

昔は「さびしい鳥」と呼ばれ、縁起物とする習慣もなかった。しかし、福島県の安達太良山付近で、コウノトリが集団で見られたのは江戸時代だった。当時、農村から都市へ向かう道中、コウノトリの巣を見ると難なく日が照らせることから「日が照らし」と読まれ、縁起物とされるようになった。


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