「アリス・イン・ワンダーランド」の主人公の名前は実はアリスじゃない？

豆知識１：主人公の正式名称

「アリス・イン・ワンダーランド」の主人公の名前は、小説の中では明かされていません。実際には、ルイス・キャロルが書いた原書で主人公は「少女」という記述で済まされています。さらに、映画やテレビドラマなどの作品によって主人公の名前が様々につけられているため混乱があるかもしれません。

豆知識２：主人公の名前とは？

しかし、ルイス・キャロル自身が主人公の名前を考えていたというエピソードがあります。ルイス・キャロルは「アリス」以外にも「マリー・アン・クエスネイ」という名前を考えていたとされています。また、ある説では主人公のモデルとされる少女、アリス・リデルが本名であったため、「アリス」という名前が定着したとも言われています。

雑学１：「ワンダーランド」の由来

「ワンダーランド」は文学史に名を残す名作であり、その名前の由来についても興味深いエピソードがあります。実は、当初ルイス・キャロルが使おうと考えていたタイトルは、「アリスの異常な冒険」というものでした。しかし、彼の友人であるジョージ・マクドナルドから「それでは子どもたちが恐怖を感じてしまうかもしれない」とアドバイスを受け、タイトルを変更することになりました。

雑学２：「不思議の国のアリス」の誤解

「不思議の国のアリス」という表現はよく聞きますが、実際には正確な表現ではありません。原題である「Alice’s Adventures in Wonderland」を直訳すると「アリスのワンダーランドへの冒険」となります。また、同じく続編である「鏡の国のアリス」も、原題は「Through the Looking-Glass, and What Alice Found There」であり、「鏡の向こう側の世界への冒険」という意味になります。