豆知識
世界最古の動物とされるのは「エディアカラ生物」という名称が付けられた生物である。
エディアカラ生物は5億4000万年前、カンブリア紀前期に栄えた生物で、酸素が豊富になった海の底に生息していたと考えられている。
生物としての特徴
エディアカラ生物は、現存する多細胞動物や植物とは異なり、真核生物と原核生物の中間のグループに分類される生物である。
体長はわずか数ミリから30cmほどまで変化し、原始的な形状や多様な外観を持っていた。また、栄養源を吸収するための器官がなかったため、全身を使って栄養を吸収していたと考えられている。
発見の経緯
エディアカラ生物が存在することが明らかになったのは、1946年に南オーストラリアのエディアカラ山脈の砂岩層で化石が発見されたことからである。当初は細菌が化石化したものと考えられていたが、1960年代になって多細胞生物の化石であることが判明した。
現在ではエディアカラ生物の発見によって、地球上には生命が存在していたことが5億年以上前から知られるようになった。
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