カイコの特徴
カイコは、蚕を意味する言葉です。日本では昔から蚕糸産業が発展してきましたが、その基礎を築いたのがカイコの養殖技術です。
成虫の寿命は短く、わずか1週間〜10日程度です。この期間の大半を卵産みに費やします。
カイコの繁殖方法
カイコは一度に複数の蛹を作ることができます。また、一匹のメスが寿命中に作る卵の個数は、実に250個以上。とても高い繁殖力を持っているため、蚕糸産業を支える基盤となっているのです。
テッサランドとは
カイコの単体飼育では、蛹の糸の維持が困難であるため、密集した環境で育てる必要があります。この密集環境のことを「テッサランド」と呼びます。
一方、欧米ではカイコを卵のみの生産に利用することが多く、バラバラに飼育していることが多いため、「カイコの森」と呼ばれることがあります。
繭から糸を取る方法
繭を糸にするために、水気を飛ばす乾燥作業をする必要があります。そこで、繭を茹でて繊維を柔らかくします。そして、一度に複数の繭を加工することで、長繊維の糸を作ることができます。
このようにして作られる糸は、とても強度が高く、高級な衣料品や、カーペット、タイヤなど様々な商品に使われています。
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