概要
『古事記』は、日本最古の歴史書であり、神話や伝説が記されています。その中でも珍しいのが、「人魚(にんぎょ)」というキャラクターが登場するエピソードです。
詳細
人魚は、上空から見ると人間の上半身と魚の下半身を持つ不思議な生物です。この人魚が登場するエピソードは、『古事記』の第七段(ななしょ)に収録されています。
物語は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が遠くにいる天つ神(あまつかみ)に、自分たちの命を賭けた駆け引きをする様子が描かれています。その中で、天照大御神が派遣した「海神」との戦いで人魚が登場します。
「海神」と戦うため、天照大御神は、沖にある扶桑(ふそう)の大木を、八つの柱で支えて輝かせ、海神を誤誘(ごゆう)しました。それに対して、海神は白波(しらなみ)を巻き起こして攻め立てました。
するとその時、波から現れたのが人魚でした。人魚は、巻き上げられる白波を神武天皇(じんむてんのう)に、「あそこに波が来ますよ」と教えたとされています。
この話は、今でも日本の伝統芸能や絵画に題材となっています。また、『古事記』には、人魚以外にも、動物や植物を拝む神々や、天地開闢(てんちかいびゃく)の物語、国家形成の過程など、興味深いエピソードがたくさんあります。
まとめ
『古事記』は、日本の歴史や文化を知るために必読の書です。中でも人魚が登場するエピソードは、まだまだ知られていない魅力的な物語です。
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