背景
「カリー」という言葉は、インドをはじめとする南アジア圏で使用されるスパイスの混合物を指す単語ですが、実は日本語には存在しない単語なのです。
誤解の原因
日本では、カレーライスという料理が定着し、スパイスの混合物である「カレー粉」を使って作られることが一般的になりました。「カレー粉」には、カルダモン、クミン、コリアンダー、ターメリック、トウガラシ、シナモン、クローブなど様々なスパイスが配合されています。しかし、南アジアではこの「カレー粉」を使って作られる料理を「カレー」と呼ぶことはほとんどありません。南アジアでのカレーは、スパイスと野菜や肉・魚を煮込んだ料理全般を指します。
南アジアのカレー
南アジアでのカレーは、料理のバリエーションも豊富で、地域によって、味付けやスパイスの種類が異なります。代表的なものに、インドのチキンカレーやダール、スリランカのココナッツカレー、バングラデシュのビリヤニ、パキスタンのナン、ネパールのダル・バートなどがあります。
まとめ
「カレー」という単語を使って、南アジアの料理の一部を指すのは誤解があります。正確には、南アジアのスパイスを使った様々な料理を指しています。日本での「カレー粉」を使ったカレーライスは、南アジアのカレーに近いものではあるものの、味や風味は異なります。
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