世界一長い川「ナイル川」にまつわる豆知識

ナイル川とは？

ナイル川は、アフリカ大陸の東側を流れる、世界最長の川です。全長は約6650キロメートルにもおよび、紅海に注ぎます。

エジプト文明の大きな根源は、ナイル川にあります。ナイル川の豊富な水と、氾濫による肥沃な土地は、農業に適しているため、エジプト人は、数千年にわたって、ナイル川流域で農業に従事してきました。また、ナイル川は、交通の要所としても機能し、エジプトの主要都市や文化財も、ナイル川沿いに建設されました。

ナイル川に生息するナイルワニは、世界最大のワニのひとつで、体長は最大で6メートルにも達します。ナイルワニは、肉食性で、人間を襲うこともあります。地元の人々は、ナイルワニから身を守るため、伝統的に最大級のクロコダイルレザーでできたブーツや、鞄などを作っています。

ナイル川の水は、アフリカ大陸の11カ国で利用されています。特に、エジプトは、ナイル川水がなければ、存続の危機にさらされるほどの水不足に陥ります。しかし、上流の国々が、ダムを建設するなどの規制を行うため、水を巡る紛争が起こることもあります。