身近な缶詰の起源について

缶詰の始まり

缶詰と言えば、手軽に保存が効く食品として私たちの生活に欠かせない存在です。ですが、あなたは缶詰がいつから使われるようになったのか知っていますか?

実は、缶詰の発明者はフランスのニコラ・アペールという人物です。彼は18世紀末期に、ナポレオン軍のために食料保存技術を模索していました。当時、食料は腐敗してしまい、軍隊に十分な食糧を提供できない問題がありました。

アペールは、銅の缶に食材を詰め、高温で加熱することによって、食品を保存できることを発見しました。

缶詰が普及するまでの道のり

アペールの発明からしばらくして、缶詰はヨーロッパ全域に広まりました。ただし、当初は高価であり、一般家庭には普及しませんでした。

一方、アメリカでは、南北戦争中の物資不足から、缶詰生産が盛んになりました。戦場に送るための食品から、民間向けの商品まで、幅広いニーズに応える形で、缶詰は普及していきました。

そして、20世紀に入ると、缶詰はますます手頃な価格になり、さらに便利性が高まりました。現在では、缶詰は世界中で親しまれている食品です。

缶詰の先進国日本の缶詰史

日本でも、欧米諸国に続いて缶詰を生産するようになりました。最初の缶詰メーカーは、明治初期に創業した「果子缶詰館(後のキリンビバレッジ)」です。

当時は、まだ缶詰が一般に普及していなかったため、販売はどうやって行えばよいかわからなかったとのこと。そこで、販売員を全国派遣し、人々に缶詰の使い方を教えるという斬新な販売方法をとりました。

この方法が功を奏し、日本でも缶詰は普及するようになりました。また、戦後の食料不足時には、缶詰が重要な食糧として活躍しました。

以上が、身近な缶詰の起源と普及についての豆知識でした。


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