蚊に刺される人と刺されない人の差は遺伝子によるもの？

蚊の好みは人によって違う？

誰もが一度は経験したことがあるであろう、蚊に刺されるという苦痛。しかし、なぜ蚊はある人に多く、ある人に少なく刺すのかご存知だろうか。

実は、蚊が好むにおいや体臭は人によって異なるため、刺される人と刺されない人の差があるとされていた。しかし、最近の研究では、その差は遺伝子によるものだということがわかってきた。

遺伝子による刺されやすさの違い

人間の遺伝子には、蚊に刺されやすい人と刺されにくい人を区別する遺伝子が存在していることが判明している。具体的には、人間が生成する「センチノール」という物質が蚊にとって刺激臭となり、蚊が刺しに来る対象となるが、センチノールを生成する遺伝子が異なるため、その人が蚊に刺されやすいか否かが決まる。

また、一部の人々は、蚊に刺されるとアレルギー反応を起こすことがあるが、これも遺伝子によるとされている。

刺される確率を下げる方法

もちろん、遺伝子的に刺されやすいとされる人でも、予防対策を行うことで刺される確率を下げることができる。具体的には、蚊にとって好ましくないニオイを身につけたり、虫除けスプレーを使用するなどが挙げられる。

まとめ

蚊に刺されやすい人と刺されにくい人の差が、遺伝子によるものであることや、刺されにくくする方法についてご紹介した。今後の研究で、蚊に対する遺伝子治療や予防方法の開発が進むことが期待される。