日本語の数字と漢字の関係
日本語の数字は「一、二、三…」というように、アラビア数字ではなく漢字で表現されることが一般的です。しかし実は、日本語の数字が最初から漢字で表現されていたわけではありません。
数字がカウントされるようになった時代
日本に数字が伝来したのは、中国の唐からでした。8世紀以前の日本では、数の数え方はあいまいで、何個あるかまでしか数えられず、具体的な数値表現ができませんでした。しかし、唐から来た科学技術文化によって、日本でも数の表現が定まるようになっていきました。
数字が漢字からカタカナに変わった理由
漢字で表現された数字が一般的に使われるようになったのは、江戸時代頃からです。しかし、明治時代になると、漢字の読み方を横書きのカタカナ表記に変更する方針が出されました。これは、当時の日本語の読み方が非常に複雑で、人々が読み書きを学ぶことが困難であったためです。そのため、簡略化されたカタカナに変更されたのでした。
現代の漢数字
現代の日本でも、漢字による数字表記が広く使われていますが、数字の大きさに応じて単位の漢字が変わっていくという、特殊な表記法が存在します。これを「漢数字」といいます。例えば、「三百」という表現は300を表しますが、「三万」という表現は30,000を表します。
以上が、日本語の数字と漢字の関係についての豆知識でした。
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