地球は永遠に静止していない！

なぜ地球は動いているのか？

多くの人が日常生活で感じる地球の動きは、太陽や月、星々が空を移動しているように見えることが原因です。しかし、実際には地球は自転と公転によって、常に動いています。

地球の自転は、地軸を中心に1日24時間で一回転しています。この自転によって、昼と夜が交互に訪れます。一方、地球の公転は、太陽を中心に1年かけて一周しています。この公転によって、季節の変化や、昼夜の長さが変化するのです。

地球の自転速度は約1670キロメートル毎時であり、十分な速さがあることが、生命を維持するために必要な要因の一つです。地球の自転が遅い場合、昼と夜の時間が長くなり、熱帯雨林や砂漠地帯など、極端な温度差が生じてしまいます。

また、地球の自転速度が遅いと、宇宙線の影響を受けやすくなり、地球上に存在する生物のDNAなどにダメージが生じる可能性が高まってしまいます。

地球の自転は、月や太陽の引力、地震など様々な要因によって、徐々に減速しています。地震が起きると、地球の形状や質量がわずかに変わり、自転速度に変化が生じることが知られています。

減速によって、地球の自転速度が十分に遅くなると、地球の極軸が動き、南北極が別の場所に移り変わる、「極移動」と呼ばれる現象が起こることがあります。