概要
パナマとコロンビアの国境にある「ダリエンの空白地帯」は、人類が手をつけていない未開拓のジャングル地帯であり、世界でも有数の未開拓地となっています。
詳細
ダリエンの空白地帯は、面積約16,000 km²にも及ぶ広大なジャングル地帯であり、コロンビアのナリーニョ県とパナマのダリエン県にまたがっています。地理的にも多くの山脈と沼地、大河があり、自然の美しさが極めて高く評価されています。
しかしながら、この地域には政府も関係機関も介入しておらず、人間が住むには極めて過酷な条件が揃っているため、いまだに開拓されず未知の領域となっています。そのため、動植物が豊富にすむ「ダリエンの空白地帯」は、多くの生物学者や冒険家たちの取り組みや研究対象にもなっています。
危険性
ダリエンの空白地帯は、秘境そのものであるため、危険も多く潜んでいます。例えば、カリブ海からの移民集団が密航ボートで上陸するため、麻薬密売や人身取引などの犯罪問題が指摘されています。また、発展途上国特有の組織犯罪グループ「ファルコ」と呼ばれるマフィア勢力の支配下にあるとの見方もあります。そして最大の危険は当然ながら未開拓であるため、蟻や蛇などの毒物がはびこる環境が常に存在します。
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