マヨネーズの生まれた国は日本

「ナツメヤシ」が生んだ日本の誇る調味料

日本で生まれたマヨネーズは、根強いファンを持つ調味料の一つです。一般的にマヨネーズは洋食に合わせて使用されるイメージがありますが、日本では様々な料理に使われていることが特徴的です。そんなマヨネーズの誕生は、意外にも日本人によるものです。

明治時代、西洋料理の普及と生まれたマヨネーズ

明治時代には、日本でも西洋料理が広まり、様々な洋食レストランが登場しました。当時、人気だったフランスの調味料「アイオリソース」を再現しようとした日本人調理師の國分功一郎氏が、アイオリに欠かせない卵黄が入手困難なため、「ナツメヤシ」という物を使用したレシピを開発しました。

ナツメヤシとは

ナツメヤシとは、温帯地域に分布している常緑のヤシの仲間です。果物は、細長い形をしていて皮が硬く、果肉は少量の油分を含んでいます。國分氏はナツメヤシの種から油を取り、アイオリソースに代わる調味料としてマヨネーズを開発したのです。

1905年、初めて製造されたマヨネーズ

國分氏が開発したマヨネーズは、1905年に機械による製法を採用して、初めて工業製品として生産されました。当時は高級品として扱われましたが、その後は一般家庭でも手軽に購入できるようになり、現在では日本で多く消費されている調味料の一つになっています。

まとめ

マヨネーズという身近な調味料が、日本人によって開発されたことは、意外な事実です。西洋料理の普及に伴い、日本でもアイオリソースを再現しようとした國分氏が、ナツメヤシの種から開発したマヨネーズは、今や多くの料理に欠かせない調味料となっています。