日本の伝統芸能「能」について

能とは

「能」とは、日本の伝統芸能の一つで、舞踏、音楽、演劇が融合した総合芸術形式です。平安時代に始まり、室町時代に発展しました。

特徴

能の最大の特徴は「雅な美意識」です。静かで控えめな振る舞い、独特の音楽、奥深い演技などが含まれています。また、能面（のうめん）も重要な要素の一つで、役者が着けることで、役柄を明確に表現します。

舞台装置

能舞台は、「能面」に因んで、「能舞台」と呼ばれます。舞台は、舞台右側に「角笛（かくぶえ）」、左側に「鼓」が置かれます。また、背板（はいたん）と呼ばれる特殊な壁に、幾重もの障子を並べて構成されています。

演目

能には、「狂言」と「能」という二つのジャンルがあります。狂言は、シュールなコメディで、能に比べると軽い演目です。能には「羽衣（はごろも）」や「鉄輪（かなわ）」など、定番の演目があります。