世界最古の宝飾品

古代エジプトの技術力に驚く

古代エジプトの王墓から発掘された「スカラベの装飾品」は、世界最古の宝飾品として知られています。この装飾品は、紀元前5000年頃に製造され、細かな模様が彫り込まれています。

スカラベとは「ドンブルガミ」として有名なカブトムシの意味で、エジプトの文化においては再生や太陽神ラーと結びついた重要な象徴です。この装飾品は、死者の腹部に埋葬される誓いの宝として用いられたと考えられています。

技術的な工程が詳細に記されていた

このスカラベの装飾品が発見された墓は、贅を尽くした装飾品や壁画で有名な「ナルメル王のピラミッド」でした。墓の中には、スカラベを作るための工程が詳細に記されたドキュメントが発見されました。

その中には、ガラスバーナーを使って石に模様を彫る方法や、金属を粉末にして混ぜ合わせて焼く方法など、現代の技術とも比肩するほどの高度な技術力が記されていました。

現在でも女性に愛される「スカラベのチャーム」

古代エジプトのスカラベの装飾品は、現代でも多くの女性たちに愛されるデザインとして知られています。また、スカラベには「幸運をもたらうチャーム」という意味合いもあり、身に付けることで幸福を呼び込むとされています。

参考文献：
BBC News