七言絶句について

概要

七言絶句とは、唐代に始まった詩形の一つで、四句からなる詩で、それぞれの句が7文字である。七言絶句は、唐代に流行した詩形の中でも最も発展し、清代に至っても続く詩の形式の一つである。

起源

七言絶句は、唐代の詩人、王之涣が「登鹳雀楼」を詠んだ詩が起源とされている。この詩は、四句からなり、それぞれの句が7文字であった。この詩は、陶渊明の「桃花源記」に収められた「登岳陽楼」に対して、王之涣が詠んだものである。

特徴

七言絶句の特徴は、一句あたりの文字数が7文字であることである。また、四句で1つの詩を成し、それぞれの句は強弱があってリズム感がある。七言絶句は、30文字という限られた文字数の中で感情や景色を表現することが求められるため、抒情性が非常に高いとされる。

代表的な詩人

七言絶句による代表的な詩人は、杜甫や白居易などが挙げられる。杜甫は、「登高」「将赴吴兴登乐游原」「宿府」といった作品が有名であり、白居易は、「赋得古原草送别」「琵琶行」「长恨歌」などが知られる。七言絶句は、これらの詩人によって、多様な世界観や感情が表現された。

参考文献:〈詩歌型式論・第二講・七言絶句:詩歌の魅力〉


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