生き物の枕詞「様」について

「様」は昔の日本人によって生き物につけられる称号だった

あなたは「ヤマウサギ様」という言葉を聞いたことがありますか？これは白兎（野うさぎ）のことで、「山の神様」という意味を込めて付けられた枕詞です。昔の日本では、各地の神社や寺院に生き物がおり、その生き物に特別な称号「様」がつけられていました。

生き物に「様」をつける理由には、それぞれ意味があります。例えば、「カメラ様」はレンズが目玉のように開いた姿が、人間や生き物の目に似ているから、「龍様」は中国の伝説上の動物である龍に似ているから、といった具合です。

現代では、一部地域で「様」がまだ使われています。例えば、大阪の「串カツ様」という店名があります。また、神社や寺院では、生き物に「様」をつけることがなくなりましたが、神様や仏様に対しては、今でも「様」を使うことがあります。