モリス暗号とは

何を暗号化するのか

モリス暗号は、テキストメッセージや通信などで送信される「平文」を暗号化することができる暗号化方式の一つです。この暗号化方式は、古代ローマの軍隊が使用していた「シーザー暗号」がベースになっています。

モリス暗号では、平文をアルファベット以外の特定の文字で置き換えることで、暗号文を作り出します。例えば「A」を「C」に、「B」を「D」に、といった具合に、アルファベットをずらして置き換えます。ただし、この置き換えを行う際に、何文字ずらすのかを事前に決めておきます。

モリス暗号には、アルファベットを何文字ずらすのかを知らないと、平文を解読することはできません。しかし、テキストメッセージや通信などで送信される「暗号文」は、何らかの形で送られているため、文字の種類や文字数などから何文字ずらして暗号化されたのかを推測することができます。

モリス暗号は、現代ではあまり使われることはありませんが、過去にはスパイ活動などで使用されていたことが知られています。また、一部のクイズショーなどでも出題されたことがあるため、一部の人々にはなじみがあるかもしれません。