赤鯱とは?

赤鯱の意味と由来

赤鯱(あかしゃち)とは、長崎県長崎市の美術館「長崎県立美術館」のシンボルマークを指します。マークは白い背景に赤い鯱(しゃち)が描かれています。

鯱とは、海や川の中にいる伝説上の生き物であり、龍と魚を合わせたような姿をしています。屋根の上や門などの建物に飾られ、邪気を祓う役割があるとされています。この鯱が赤い色をしていることから、その美術館のマークが「赤鯱」と呼ばれるようになりました。

なお、赤鯱は「あかしゃち」と読みますが、長崎市外では「あかしゃく」と読むこともあるそうです。

赤鯱が描かれている建築物

「赤鯱」という言葉が一般的になる前から、長崎市には赤い鯱が描かれた建築物が多く存在しています。代表的なものとしては、長崎市の歴史的景観を代表する「オランダ坂」の赤い階段手すりに鯱が描かれているのが挙げられます。

また、長崎城天守閣の屋根にも鯱が飾られています。これは、当時の城主だった松浦鎮信が、屋根をより華やかにするために鯱を設置したとされています。

赤鯱と長崎県立美術館

長崎県立美術館は、日本の産業革命遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つであり、重要な文化施設となっています。そのシンボルとして、「赤鯱」が選ばれたのは、鯱が長崎の歴史や文化を表していると考えられたからです。

美術館は、館内にある収蔵品や展示物を通して、長崎の芸術文化や歴史的背景を紹介しています。また、多くの人々が集まる場所としても機能し、地域の文化創造に貢献すると共に、多様な人々が行き交う交流の場となっています。


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