あなたは知っている? 日本人が古くから使っていた「万年筆」

万年筆とは?

万年筆とは、インクをタンクに入れて張り巡らせたキャップから出てくるペン先で字を書く筆記具のことです。

万年筆の起源

万年筆の基本的な仕組みは、1884年にアメリカ人実業家のルイーズ・ウォーターマンが特許を取得したことに始まります。しかしその前から、日本では万年筆に似た筆記具が存在していました。

古くから存在していた筆記具は、竹を削った先に少量のインクを染み込ませて文字を書く「竹筆」というものでした。竹筆はインクを染み込ませるたびに再度インクを補充する必要があり、使い勝手はあまり良くありませんでした。そこで、江戸時代になると、「羽毛」と呼ばれる羽毛をペン先に取り付けた「羽毛ペン」が登場しました。羽毛をペン先に取り付けることで、インクが十分に染み込ませられ、スムーズな文字が書けるようになりました。

万年筆の日本での普及

羽毛ペンが普及した日本ですが、羽毛自体が高価であったため、一部の人々の手にしか届きませんでした。そこで、羽毛ペンに似た構造を持つ、吸入式の「ポンプペン」という筆記具が開発されました。ポンプペンはタンクにインクを入れることができ、ペン先に取り付けた吸い込み機構によってインクを補充することができました。

1920年代には、ポンプペンの進化版ともいえる吸茶式の筆記具が開発され、よりスムーズな筆記が可能になりました。これが、日本における万年筆の始まりと言われています。

まとめ

万年筆は現在、高級な筆記具として愛好家たちに人気がありますが、その起源はアメリカではなく、日本の羽毛ペンにさかのぼることができます。現在の万年筆の形に至るまで、長い年月をかけて進化を続けてきた万年筆は、日本人にとっても馴染み深い筆記具の一つです。


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