日本の消防車はなぜ赤いのか

消防車に赤色が採用された理由

日本の消防車が赤一色で統一されていることをご存知でしょうか？消防車は、火災現場に迅速に到着して消火作業を行うことがシビアな命題です。そのため、色による視認性が非常に重要です。そこで、オレンジ色、白色、青色、黄色などが検討されましたが、最終的に赤色が採用されたのです。

理由は、人間の目が赤色を敏感に感じるため、赤色が最も鮮やかに目立つからです。また、赤色には危険や注意のシグナルとしての意味があります。消防車が赤色で統一されることで、一目で排気ガスの白煙や音の鳴り響きと同じように「注意喚起のシグナル」として認識され、周囲のドライバーや歩行者にすばやく危険を警告する効果を持つことが知られています。

海外では色が異なる

しかし、他の国では赤色の消防車が多くないこともあるようです。アメリカでは、赤色以外に黄色を採用したり、地域によっては緑や白といった色も見かけます。これは、アメリカでは学校バスが黄色のため、救急車や消防車が黄色の方が注意されやすくなるという考え方があるためです。

また、ヨーロッパでは消防車が主に白色である場合が多く、救急車や警察車両と同じように、信頼性や品位、専門性をアピールするために白色が採用されているとされています。

まとめ

日本の消防車が赤色で統一されているのには、人間の目が赤色を敏感に感じるため、危険や注意のシグナルとしての意味があることが理由として挙げられます。一方、海外では色が異なる場合があるため、その背景も合わせて覚えておくとよいでしょう。