日本の公衆トイレには「心理学」が反映されている

トイレの色や形状が心理面にも影響を与えている

日本の公衆トイレには、建築だけでなく心理学の知見も取り入れられていることが知られています。例えば、気分がスッキリするような形状や色合いが利用されています。

トイレの壁の色には、視覚的に「清潔さ」と「明るさ」を感じさせることが求められます。白や淡い色が一般的に使われます。

トイレに設置される窓は、あまり外部を見えないようにすることが望ましいとされています。また、トイレから外を覗かれないようにするために、窓ガラスがあいている場合には目隠し用のスクリーンが設置されている場合があります。

トイレのドアには、日本人の平均身長を考慮したサイズが設定されています。また、心理面を考慮したカーブ状のドアが採用されることが多いです。これは、自然に心地よいと感じられる曲線を利用しているためと言われています。

トイレ内の匂いを消すために、香りや消臭剤が利用されています。しかし、香りの強さや種類は利用者によって好みが分かれるため、香りを出さない公衆トイレも増えてきています。

以上のように、日本の公衆トイレは、建築学だけでなく心理学の技術も取り入れられており、利用者の「心理面」にも配慮されています。