「鳶尾」は実は菖蒲という意味!

豆知識:

「鳶尾(とんぼ)」と聞いて、みなさんはどんなイメージを思い浮かべますか? 多くの人が「鳥が尾っぽを広げたような花」と答えるのではないでしょうか。しかし、実は「鳶尾」は、その花の形状から「菖蒲(しょうぶ)」とも呼ばれていたのです。

詳細:

「鳶尾=菖蒲」という呼称の起源は不明ですが、中国の詩や、古典芸能である雅楽にも「鳶尾」は出てきます。その時、「鳶尾」の意味は花ではなく、葦(あし)の海に舞い降りてきた鳶のような軽やかさや優雅さを表現したものでした。

日本でも、古くから「鳶尾」は愛され、紫式部の「源氏物語」にも登場します。特に、”鳶の巣扇”と呼ばれる、鳥の巣をモチーフにした扇子が、夏の雅楽の演出で使用されたことが、有名です。

また、和歌にも「鳶尾(しょうぶ)」という言葉が多く使われています。
例えば、

「菖蒲の花に飛ぶ鳶尾(しょうぶ)のかさ心地(ここち)の良さよ」(文屋康秀)

「鳶尾」にまつわる物語や歌が多いのも事実です。

結論:

いかがでしたか? 「鳶尾」を知っているつもりでも、「菖蒲」という呼び方を知らなかった方は多いのではないでしょうか。 日本文化の中で深く根付いている「鳶尾」という花。また、その華やかなイメージから、女性名の「とんぼ」としても親しまれています。


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