由来
日本で使われる通貨単位「円」には、中国から伝わった貨幣「円通宝」が由来しています。円通宝とは、銅銭の一種で、中国では古代から使用されており、日本にも奈良時代に輸入されたとされています。
値段の単位
日本の通貨単位である「円」は、値段が「白両(はくりょう)」と呼ばれる「銀製の小判」で表されていた江戸時代に始まりました。江戸時代は、金貨や銀貨が一般的な通貨でしたが、日常的に使用するには大きすぎたため、小判に代わりに「白両」が使われました。「白両」は銀の含有量が一定の重量であり、その重さが基準とされ、複数の「白両」を積み上げて値段が表されました。そして、明治時代には「円」「銭」「厘」の通貨単位が制定され、現在も使用されています。
小銭には特徴的な形がある
日本の小銭には、円形のコインの他にも、五角形の50円玉や十角形の5円玉が存在します。これらの形状は、視覚的に数えやすくするため、また製造や利用のしやすさを考慮して作られたものです。また、50円玉や5円玉には穴が空いているのも特徴で、これは硬貨の取り扱いをしやすくするために採用されたものです。
参考文献:『日本の通貨 銭貨・紙幣の歴史』 経済協会出版社
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