日本のビーフ

神戸牛と松坂牛の違い

神戸牛と松坂牛は、ともに高価な和牛の代表格ですが、その違いについてはご存知でしょうか。神戸牛は、宮崎県産の黒毛和種を中心に、神戸市内で飼育された牛を指します。一方、松坂牛は、三重県の松阪市で飼育された黒毛和種に限定されます。

肉質的には、神戸牛は脂身がきめ細やかで、繊細な味わいが特徴的です。一方、松坂牛は赤みが強く、肉質がやわらかいことが特徴です。どちらも高級な味わいを持つ牛肉ですが、値段は神戸牛が松坂牛よりも高いことが一般的です。

最近、新たな高級和牛として注目を集めているのが「大和路牛」です。和牛の中でも、希少な品種である「大和種」を使った肉が「大和路牛」と呼ばれています。

大和路牛は、柔らかくて甘みがある肉質が特徴で、赤身と脂身のバランスが絶妙です。ただし、育成期間が長く育てるのが難しいため、品質を保ったまま量産するのは困難だと言われています。

高級和牛を食べるときに、「サシが入っている」という言葉を聞くことがあります。この「サシ」というのは、脂身のことで、「牛サシ」と呼ばれます。

一般的に、牛肉の脂身は多くが不飽和脂肪酸で構成されています。このため、適量の摂取は体に良い影響を与えます。ただし、過剰に摂取すると、悪玉コレステロールを増やす原因となり、動脈硬化などのリスクが増大します。