伝説の飛行船
19世紀には、飛行船が人々にとっての未来を約束するものでした。しかし、その当時の技術では、飛行船を操作するには非常に高い技術力が必要で、危険なものとしても知られていました。その中でも、オランダにある「ファンタジー号」と呼ばれた飛行船は、全くの別世界のような伝説を残した飛行船として知られています。
謎の飛行船
「ファンタジー号」は、1824年にオランダのユトレヒトに現れました。この飛行船は、その大きさからも、目撃者たちを驚かせました。翼を広げると、長さ110フィート(約33m)、幅40フィート(約12m)もあったのです。しかも、その飛行船は、鯉の形をした船体を持ち、様々な色で飾り付けられていました。
大きな謎
しかしながら、「ファンタジー号」が本当に飛んでいたのか、あるいは、それはただの見せかけに過ぎなかったのか、今でも正確なことは分かっていません。初めて目撃されたとき、どこから来たか、またどこへ去ったのか、全くの謎でした。そのため、「ファンタジー号」は、神秘的な空想として、多くの人々の想像力をかきたてるきっかけとなりました。
シャーロック・ホームズも注目
「ファンタジー号」は、真実の解明が出来なかったことで、有名になり、物語や小説などにも登場することがあります。中でも、有名な探偵シャーロック・ホームズの冒険「四つの署名」という作品に、「ファンタジー号」が登場する場面があるのです。
参考文献:
「世界の空想飛行船譚」ジョン・パーカー, 青木栄一著、蒼竜社
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