紙幣の素材について

紙幣に使われる素材はどんなもの？

紙幣には、日本円などの多くの国の通貨で、綿が原料となる綿紙が使われています。綿紙は、綿や繊維を裁断して撚り合わせ、加熱して作られる紙で、強度や防水性・防汚性に優れています。また、綿自体にも抗菌作用があるため、紙幣にも細菌の繁殖を防ぐ効果があります。

なぜ綿が使われるの？

綿が紙幣に使われるようになったのは、19世紀のアメリカで、石炭から作られる紙幣が偽札袋を育てていたため、より強度に優れた素材が求められるようになったからです。石炭から作られる紙は丈夫でしたが、そこから作られる紙幣は偽札製造に使われることが多く、結果的に紙幣偽造が横行する原因にもなっていました。

他の紙幣素材には何があるの？

日本の1円硬貨と同様、アルミニウムなどの金属が素材となる場合もあります。また、ポリマー素材を使った親水性の高い紙幣も存在します。バヌアツやオーストラリア、ニュージーランド、イングランド、カナダなどがポリマー素材を使った紙幣を発行しています。ポリマー素材の紙幣は、耐久性に優れ、折れにくく、洗濯できたりするなど、綿紙よりもさらに優れた特性を持っています。