専門の教育機関としての研究大学の始まり
現代的な研究大学の先駆けとなったのは、11世紀に開かれたボローニャ大学です。当時、フランスやイタリアを中心にキリスト教聖職者だけが教育を受けられる「カトリック大学」が存在していましたが、ボローニャ大学は初めてサラリーマンや一般人も学べる教育機関として誕生しました。
最も古い研究大学はオックスフォード大学
一方、世界最古の研究大学は、今でもイギリスのオックスフォード大学とケンブリッジ大学が競い合っているとされています。オックスフォード大学は1096年に、ケンブリッジ大学は1209年に設立され、どちらもキリスト教聖職者の教育機関として始まりました。しかし、数学や物理学、文学といった専門的な学問が重視されるようになった14世紀頃から、現代的な意味での「研究大学」として発展していったのです。
日本における最初の研究大学は東京大学
日本においても研究大学は発展しており、東京大学がその先駆けとされています。東京大学は1877年に「帝国大学」の1つとして設立され、初めは医学、法律、文学の3学部から始まりました。その後、数学や物理学なども加わって最初の研究大学としての形を取りました。
研究大学の発展に貢献した偉人たち
研究大学の発展には、多くの偉人たちが貢献しました。例えば、オックスフォード大学を設立したアベラールなどの中世のキリスト教聖職者や、アイザック・ニュートンやガリレオ・ガリレイ、エジソンなどの科学者、または日本においては福沢諭吉などの教育者が挙げられます。彼らの業績によって、私たちが今持っている学問や知識の基盤が築かれたのです。
参考文献:
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