日本独自の「年賀状」の起源について

年賀状が定着する以前

日本では、古くから正月には「年始の挨拶」として、手書きの年賀状や対面での挨拶が行われていました。しかし、明治以降になると、西洋文化の影響により、クリスマスカードのようにポストカードを使った挨拶が広まっていきました。

年賀状が誕生するきっかけ

一方で、既に明治時代には、国外在住者の間で日本の年賀状が大変喜ばれていたことから、日本でも広がり始めました。そして、1920年頃からは、東京都中央区築地にあった「築地印刷局」が年賀状の製造・販売を開始したことが年賀状普及のきっかけとなりました。

年賀状が広く浸透する

戦後になると、新年の挨拶状が戻ってくることから、さらに普及が加速しました。また、1950年代には、年賀状の製造・販売が多数の企業によって行われるようになり、年賀状は日本独自の文化として広く浸透することになりました。

まとめ

日本独自の「年賀状」が誕生した経緯は、外国在住者による「日本の年賀状」の流布や、築地印刷局による製造・販売の開始などが挙げられます。それに加えて、新年の挨拶状が戻ってくることから普及が加速し、企業による製造・販売も始まったことで、日本独自の文化として広く浸透することになりました。